学部ご卒業・大学院ご修了の皆様、おめでとうございます。
同窓会へのご入会を心より歓迎いたします。
先日は卒業記念パーティーというお祝いの場にご一緒させていただけて、大変うれしく思いました。遠い昔の謝恩会に思いをはせ、時の流れを感じました。
さて、コロナ禍での生活も4年目に入りました。私たちはこの3年間をコロナに翻弄されて来ました。突然に日常が失われて不安な日々を過ごしました。また、当初は未知のものに対する恐怖感があったように思います。
そのような中、大学では3年前の4月22日から遠隔授業が始まったと、荒井学長からお聞きしました。迅速できめ細やかな対応により、学びを継続することが出来たのは、少人数制ならではのメリットであると感じました。同窓会りてらでは、無償貸与されたWi-Fiポケットルーター購入に微力ながら協力いたしました。皆様のお役に立てたことはこの上ない喜びです。それこそが同窓会の意義であると改めて認識いたしました。
「逆境も考え方によっては素晴らしいもの」とは、シェイクスピアの名言です。コロナ禍という逆境に置かれたことにより、遠隔授業という形が取られました。初めは先生方や学生の皆様に戸惑いがあったことと思います。しかし、慣れて来ると良い面も発見されたのではないでしょうか。対面授業より集中出来たり、質問がしやすかったりといったことです。逆境にあったからこそ、新しい考え方が生まれたのだと思います。正にピンチをチャンスに変えることが出来たのでしょう。
皆様は様々な困難な状況を経験されて来ました。そして、学ばれて来ました。これから社会に出て行くと辛いことがあるかもしれません。苦しいことがあるかもしれません。でも、大丈夫です。皆様にはこの先も乗り越えていく力が備わっていることでしょう。
フェリス女学院の教育理念は『For Others』です。他者のために、他者とともに、多様な価値観を受け入れて生きていきましょう。
同窓会では、6月10日にカイパー記念講堂で合同総会を開催いたします。フェリスの歴史が薫る山手で楽しいひとときを過ごしましょう。皆様のお越しをお待ちしています。
最後になりましたが、皆様に幸多かれとお祈りいたします。
同窓会りてら会長 山縣 幸子(やまがたゆきこ)